パットマンⅩの 遊星より愛をこめて

桑田のユニフォーム姿、良いね!

直腸の摘出手術をしました

こんばんは^^ 長らくのご無沙汰でした(汗)
19日に退院してから10日余り経ちましたけど、体力というのは容易には回復しないものですね~。まあ、手術の後ですので、焦らずに自然体で生活していれば体力もそれなりに上向くのかなと考えております。
 
簡単にことの経過を書かせていただきますと、1月の下旬のある日、急に激しい下痢に襲われ、ほとんど1日中トイレに行きっ放しという状態になってしまいました。それが1週間、2週間、3週間過ぎても一向に改善せず、いつ便意に襲われるかと不安で外出もままなりません。この時点で病院に行けば良かったんでしょうけど、便意を我慢できる自信もなく、外出する勇気が起こりませんでした。とにかく四六時中の”便意地獄”と言ってもいい惨状でありまして、夜も1時間眠れればラッキーな有様…。
 
結局、病院(この地区で最も大きな病院です)で検査を受けたのは4月の上旬だったんですが、その頃には当初に比べたらトイレに駆け込む頻度が少なくなってはいたんですね。というか、トイレに行っても血のような液体が少量出るだけになっていました。あまり詳細に描写すると皆さまに不快感を与えてしまいますので、適当に流しますが…。
 
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検査を受ける時点で、自分の中では「潰瘍性大腸炎だろう…」と勝手に診断していたきらいがあります。ネットで調べたところ、症状がぴたりと合致していたので。安倍首相が第一次政権のときにいきなり辞任する原因になったのが、国の難病に指定されている潰瘍性大腸炎でした。ただ、現在では薬で症状を抑えることも可能になり、日常生活も支障なく送れるとのことでしたので、あまり深刻には考えていなかったんです。能天気なんですな~(^^;)
 
内視鏡検査、CT、胃カメラ(辛かった~)等の検査を経て診断が下されるわけですが、内視鏡検査では自分でモニターを観ることができます。そのモニターの画像があまりに酷くてショックを受けてしまいました。肛門からすぐの直腸に大きな腫瘍がいくつか出来ていて、その腫瘍が大腸への通り道を塞ぎ、内視鏡も通れなくしています。医師も何度か大腸へカメラを届かせようとしたのですが無駄骨に終わり、直腸の組織を採取するのが精一杯。その一部始終を観ていた自分の正直な感想は、、、「これはもう、この先長くない」でした…。
 
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ネットの画像です
 
結果は、思った通りの直腸がん。リンパに転移している可能性もあるとのこと。リンパに転移しているということは、肺など他の臓器にも転移している可能性が高いんです。若い内科の主治医は最終的に、「外科の先生とも相談しながら手術が可能かどうか検討します」と話しました。手術が不可能な場合もあるのかと、正直、目の前が真っ暗に。唐突に自分の死期が目前に迫り、頭の中が混乱します。それでいて、何とか平静を保とうとする意識も…。
 
外科での診察は数日後だったと思うのですが、あとは死刑宣告を聞くだけのような気がして、その数日は悶々たる思いで過ごしました。で、当日。快活そうな外科の先生はCTの画像などを見せてくれながら、「腫瘍の位置は肛門から15センチのところで、これなら人工肛門を作らずに手術が出来そう。CT検査の結果からも、リンパには転移していたとしても他の臓器には転移していないと思う。まあ実際のところは、お腹を開いてみないと分からないんだけど」と、予想と違い希望が持てそうな口ぶり。何より人工肛門にならずに済む、という見立てが嬉しかったです(後日、この見立ては変化します:苦笑)。
 
手術を控えた検査が続きます。その過程で、今登場した外科の主治医の説明にも若干の変化が。要約すると、「大腸と直腸との通り道が非常に狭くなっており、便が大腸にかなり溜まっている。実際にお腹の中を見た段階で大腸に溜まっている便があまり多いようだったら、手術で大腸と肛門を繋いだ境目を保護する意味で、口から食べたモノを一時的に小腸の人工肛門から出す形にするかもしれない。手術直後の繋ぎ目に圧をかけると、そこが破れて便がお腹の中に漏れてしまう恐れがあるので」とのことでした。この時点で、一時的とはいえ人工肛門の造設はほぼ決定…。気が重いなあ。
 
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中井美穂さんも人工肛門で1年間生活

 

 
長くなってしまいますが、備忘録の意味合いも含めて書いておりますのでご理解くださいませ。そして、手術が4月の25日に行われました。後で聞いた話によりますと、最初は腹腔鏡手術で臨んだところ、やはり大腸に残置された便が多かったため開腹手術に切り替えたそうです。術後のお腹には、しっかり人工肛門が(^^;)
 
手術の翌日には早くも歩く練習をさせられました。最近はそういったスパルタ式(?)の病院が多いそうですね。午前中に歩こうとした時には立ち上がるとふらふらと眩暈がし、ちょっと無理そうだったので一旦中止に。午後には割とすんなりと歩くことができました。もちろん、点滴や諸々の管を入れた状態で、ですけどね。
 
昨日(31日)は退院後、初めての外科の診察日。体力的には全く回復している自信はなかったのですが、主治医からは血液検査の結果が入院中よりもかなり改善されているとの報告がされ、驚くやら嬉しいやら♪ そして、今回の直腸がんはステージⅢaである旨が告げられました。同じステージⅢでも、リンパに転移があるが他の臓器には転移がないものをステージⅢa、他の臓器に転移が見られるものをステージⅢbと呼ぶそうなんです。ステージⅢaの5年以内再発率は35%、bだと50%に上がるとのこと。これからの半年間、抗がん剤による治療を続けると再発率は統計上10%程度落ちるらしいので、先生には治療を受ける意思を伝えました。でも再発するかしないかなんて、それこそ神のみぞ知る領域ですから、ここでジタバタしてもどうしようもありません。最良とされる方法に従うだけです。半年後の抗がん剤治療の様子を見て、人工肛門を閉じる手術を検討しましょうと言われました。
 
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               ネットの画像です

 

 
それにしても、自分がこの歳でがんになるなんてねェ。全くとは言いませんけど、ほとんど考えていませんでしたよ。内科の検査で悲観的な見立てをされた時、頭の中に真っ先に浮かんだのは、「もう2020年の東京オリンピックは観られないのか。いや、10月から始まる”相棒 Season17”も観られない。いやいや、9月公開の”劇場版 夏目友人帳”も…」と、なぜか俗っぽい性質のお話ばかり(笑) 次に浮かんだのは、今のコレクションの山をどうしたら良かろうという切実な思い。これは将来に対する宿題として棚上げしてきた問題ですからね。子供のいない自分には相続してもらう相手もいない。ご迷惑でなければ、どなたかブログでお知り合いになった同好の士にお譲りしようかと、半ば本気で考えたものでした。陳腐な言い方ではありますが、人生、一寸先は闇ですなァ。
 
皆さまのブログへのご訪問やコメントは、徐々に従来のペースに戻していきたいと思っております。ブログの更新も3~4日に一度くらいはと欲張っていますが、果たしてどうなりますか(笑) どうぞ長い目で見守ってやってくださいませ。今後ともよろしくお願いします♪