パットマンⅩの 遊星より愛をこめて

桑田のユニフォーム姿、良いね!

大人の鑑賞に耐え得るウルトラマン

ウルトラQは文句なしに日本特撮史上の金字塔でした。
あの時代にあれだけのモンスターを生み出し、ドラマ化していった手腕は恐るべきものです。

ただ、当時の5~6歳の子供からみたらどうだったでしょう?
自分はその年齢に当てはまりますが、ウルQは正直好きではありませんでした。

その一番の要因は、ヒーローがいないことです。
だからこそ、次のウルトラマンに熱狂したんですね。

当時、ウルトラマンが始まるテレビの画面では、最初にウルトラQのタイトルバックが現れました。アホな子供だった自分は、毎週それを見る度に「え――!」と残念がっていました。

これからウルトラマンが始まると分かっているのに、ホントにアホですね~(^_^;)
ウルQのタイトルバックの後には、真っ赤に輝く「ウルトラマン」の文字が!

これはウルトラQウルトラマンが同じ世界観に属していることを示していたのでしょう。ラゴンなど、同じ怪獣が登場したりもしましたからね。

製作者側の狙いとしては、明らかにウルトラマンの方が低年齢層をターゲットにしていました。ホシノ君の存在もその表れでしょう。(今見るとホシノ君がちょろちょろしてどうも落ち着かない^^; ホシノ君、ごめんね。)

それでも流石は当時の円谷プロウルトラQの世界観を失わせることはなく、恐怖を原点にした物語を作っていました。
その後のウルトラセブンでは年齢層がさらに上がり、大人が観ても楽しめるSFとしての地位を確立しています。

もっとも、かく言う自分はウルトラセブンは怪獣があまり出ないこともあり、また地味なエピソードが多いこともあって、途中からは熱心に観なくなった傾向がありましたね。ウルトラQと同じ現象です。大人にならなければその良さが分からないドラマだったんですよね。


さて、ウルトラセブンが終了し、怪奇大作戦も終了。
待ちに待ったウルトラマンの復活、帰ってきたウルトラマンの開始です。

実は帰りマンが始まる前、密かに予測していたことがありました。
それは、タイトルバックの絵柄などがきっと今までより華美になるんだろうな、ということです。

そして第1回目の帰りマンの主題歌が流れ出した直後に、その予測が当たっていたことを知りました。
キラキラ輝くタイトルバック。

これはウルトラマンにもウルトラセブンにも見られなかったものです。
タイトルバックが全てではありませんが、それは取りも直さず、目指す視聴者層の低年齢化を示していたんですね。

ウルトラマンエースウルトラマンタロウ、そしてウルトラマンレオと、メカも次第にゴチャゴチャしたものとなり、怪獣のデザインもお粗末なものに。
次第に歳を取って行った自分にとって、同じウルトラシリーズとは思えない作品になっていました。

第2期ウルトラシリーズのファンの方には大変申し訳ありませんm(_ _)m
でもそれが正直な感想だったんです。

安易に初代マンやセブンを客演として出演させるのにも抵抗がありました。
初代マンやセブンは、それぞれひとつの物語として完結しているんです。

それがどうして後のウルトラマンに登場するんでしょう?
単に視聴率を稼げればいいという円谷プロの安直な姿勢に憤慨したものです。



平成になって、ウルトラマンも生まれ変わりました。
ウルトラマンティガは文句なしに名作です。
ガイアも面白かったし、ネクサスも素晴らしかった。

映画では歴代ウルトラマンが勢揃いし、大活躍。
結局これで良かったんだろうなあと、今は感じています(昭和の一時期を除いて^^;)。

これからも大人の鑑賞に耐え得るウルトラマンが活躍することを祈っています。
以上、偏屈オヤジの独り言でした(^^ゞ