KAIJU Remix Series ゴモラ
こんばんは。今日は雨風とも強く荒れた天気でした。コロナの脅威も伴う中、出勤された方々には頭が下がる思いです。
ACRO(アクロ)から発売されている KAIJU Remix Series KRS×NIRASAWA。故・韮沢靖氏のREMIXデザインに基づき、T’s facto 山脇隆氏が原型を製作したものです。ゴモラはその第4弾。今までのは買う気にまでは至らなかったのですが、ゴモラは思い切って買ってみようという気になりました。
まず左右非対称の角が目を惹きます。
凶暴な面構えが良いですね。
尻尾はマグネットによる脱着式なので、ウルトラマンに尾を切断された後のゴモラも容易に再現できます。
ガレージキット愛好家であり作家としてもご活躍されている小森陽一氏が、ACROのゴモラについて、こんなことを書いています。
二年ほど前に遡る。怪獣ワールドフェスティバルの会場に足を運んだ僕は、親しい原型師の皆さんと挨拶を交わしつつ、とあるブースにて足を止めた。そこには山脇さんがいて、アクロの皆さんがいらっしゃった。ウルトラ怪獣を国内外のデザイナーがリミックスして、現代に蘇らせるプロジェクトが始動していることは当然ながら知っていた。目の前には「アストロモンス」「セミ人間」「ベムラー」に「ドラコ」。作品はどれも魅力的なものばかりだった。その時、僕はこんな感想を漏らした。
「これ、レジン版は出ないんですかね」
その時、アクロ代表の方はこう切り返された。
「我々はレジンに匹敵するものを安価にて、ソフビとして提供しているんです」
その言葉には強いプライドが滲んでいた。僕の言葉はアクロ代表の方を傷つけるものだった。本当に失礼なことを言ってしまった……。(GarageKit 小森陽一 productより)
この話には後日譚があり、数ヶ月後、山脇さんから荷物が届きました。中身はレジン版のゴモラ。ACROの方からのプレゼントだったそうです。それに対して小森さんはこう書いておられます。
失礼な発言をしたにも関わらず、それを覚えておいてくれ、こうしてプレゼントにしたためてくれたのだ。その度量と心意気には大変に感激した。いつかその気持ちに応えるべく、しっかりと塗り上げたいと思った。(GarageKit 小森陽一 productより)
そして、小森氏が塗装したレジン版ゴモラは氏のHPにしっかりと掲載されています。市販のこのゴモラとはかなり色合いが違いますが、よりシンプルな塗装で小森氏のイメージを具現化したもののようです。
胸から腹にかけての棘もレジンには及ばないかもしれませんが、かなり鋭い形状をしています。
買って良かったと思わせてくれたゴモラでした。