パットマンⅩの 遊星より愛をこめて

桑田のユニフォーム姿、良いね!

哀悼 ホセ・フェルナンデス

米大リーグ、マイアミ・マーリンズホセ・フェルナンデスが船舶事故で亡くなったというニュースを信じられない気持ちで見た。思わず「嘘だろ…」と呟いてしまった。

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MLBのファンなら日本人でも誰もが知っている若手のホープであり、米球界屈指のエースである。今年もすでに16勝を挙げ、防御率奪三振率も素晴らしい。日本の沢村賞に当たるサイ・ヤング賞を取ってもおかしくない数字だ。今まで何度も彼の躍動する場面をテレビで目にし、ベンチで子供みたいにはしゃぐ様子を目にしてきた。チームメートのイチローを「神のような存在」と崇め、尊敬していた。間違いなくチームで一番のムードメーカーだった。そんな彼が、突然この世を去ってしまった。

野球大国キューバで生まれ、アメリカでのプレーを夢見て亡命を企てるも3度失敗。逮捕もされた。4度目にして漸く成功したが、母親が人で溢れるボートから落ちて溺れそうになり、自ら救助するという辛い経験もした。フロリダの高校球界でその実力を発揮し、2011年にマーリンズから1位指名。13年には12勝で新人王。しかし14年に肘を故障しトミー・ジョン手術を受ける。15年途中に復帰し、今年は押しも押されもしないエースとなった。打たれだすと止まらないという悪癖もあるにはあったが、まだ24歳。それだけ伸びしろがあるということだ。人懐っこい性格で、試合中でも監督のドン・マッティングリーや打撃コーチのバリー・ボンズとも友達のように親しげに喋っていた。

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今シーズンの開幕前には「こうして母と一緒にアメリカに住み、メジャーリーグでプレーしていることを本当に幸せに思います」と心底嬉しそうに語っていた。インスタグラムで恋人であるカーラさんの妊娠を発表したのは1週間前。それには彼のこんな言葉が添えられていた。「あなたたちに出会えて本当に良かった。これからどんな旅になろうとも、僕たちはいつも一緒だよ」

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米球界は悲しみに打ちひしがれている。もちろん、僕も。
涙が止まらないよ、フェルナンデス…。
どうか安らかに眠ってください。