パットマンⅩの 遊星より愛をこめて

桑田のユニフォーム姿、良いね!

阪神の悲劇

こんばんは^^
このブログでシーズン前に「良くて4位、最下位もある」と予想した阪神。その理由は金本監督の指導力不足、もっと言えば、人間としての至らなさ。その予想は現実のものになりつつありますが、では具体的にどんな点が至らないのか、いくつか挙げて追い打ちをかけてみましょう(^∇^)

鳥谷に20本塁打要求
鳥谷の今シーズンの不調は、監督から「変われ! 覇気を出せ!」と叱咤されたことから来る精神的なものが主な原因だと思っていました。ところが、監督はそれに輪をかけて余計なことを言っていたのです。「ホームラン20本打て!」と。これによって鳥谷は本来のバッティングを見失い、それが守備にも影響して凡プレー連発…。詳しいデータは、こちらをご覧くださいませ。珍しく良い記事です。→ http://full-count.jp/2016/07/18/post38659/ 
年間二桁も打てていないベテランに、いきなり20本打て、ですよ。彼のバッティングの特性を少しも理解していない上に、それによって却って調子を崩すかもしれないという比較的簡単な予測もできないアホ。鳥谷が本当に可哀想です。

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●藤浪に「全部勝て」
去年のオフのイベントで冗談交じりに言ったそうですけど、後半戦が始まるに当たって再度「全勝するくらいの気持ちで行ってもらわないと」と仰ったとか(笑) 期待するのは構いません。藤浪にはそれくらいの力もあるんでしょうから。しかし、前年14勝したから今年は18勝、とトントン拍子に成績を上げる投手はむしろ稀で、シーズン前から「全部勝て!」なんて言われたら、むしろ肩に力が入って調子を崩す要因にもなるのでは? 金本は鳥谷に対するのと同様、藤浪にも余計なことを言っているんです。

●定見のない若手起用
”あいつは中々元気が良いじゃないか。よし、使ってみよう!” ”あいつは意外と長打力がある。よし、使ってみよう!”と、監督の気に入った若手選手をポンと1軍に上げます。このことの弊害は何か。1軍に上がるためには監督の気に入られることだ、と2軍の選手が考えることです。2軍での成績云々よりも、いかに監督に気に入られるかを重要視します。コツコツと地道な練習を繰り返すより、デカい声を出して派手なプレーをした方が得策だと。こういうことはサラリーマンの世界ではよくあることですけど、実力が優先すべきプロ野球の世界では、あってはいけないことだと僕は思いますけどね。仮にそういう選手が1軍にある程度定着して、後に監督が代わり、それが基本を重視する監督であったら、その選手はまた一からやり直しというように、当人にもチームにも大きな痛手になるんですから。地に足を着けたチーム作りが全くなされていません。

1打席目から9回2アウト満塁の気持ちで全打席いけ!
7月6日の巨人戦、初回に上本と鳥谷が連続三振したのに激怒し、2回表の攻撃前に自ら円陣の中心に立ってハッパをかけたそうです。何と沸点が低いことか。六甲の金本水は53度で沸騰してしまいそう(笑) もしこれが軍隊だったら、この小隊は真っ先に全滅しているでしょう。180度でも沸騰しない江戸由伸水を少しは見習うべきでは? 鳥谷や藤浪に言ったことにも共通しているんですが、金本は選手の肩に余分な力を入れることばかり言っているんです。選手を力ませるんですよ。試合で実力を発揮するには、まず冷静であること。冷静だからこそ相手の分析もできるし、その上で予測できないプレーにも対応できるんじゃないでしょうか。今の阪神の選手は、常に何かに追い立てられるような精神状態でプレーしているのだと思います。ベンチを見れば監督が不機嫌な顔で座ってるし、下手なプレーをしたらまた何を言われるか分からない、と戦々恐々。正に相手を見ずにベンチを見て試合をしているんです。お気の毒に…(;_;)

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●藤浪に161球懲罰続投
金本におもねるマスコミは表立った批判はしませんが、あたら将来のある若手投手を潰しかねない暴挙です。「責任感を持たせるため」だともっともらしいことを言ったそうですが、何の意味もない、ただのいじめです。3点差で十分に逆転の可能性があったにも関わらず、ヘロヘロの藤浪は当然のようにダメ押し点を与え、その可能性すら捨ててしまった。金本にとっては、試合に勝つことが最終目標ではないのでしょう。いかにして自分のお気に入りの選手を作るか、自分に素直に従う選手を作るかが目的なのでしょう。昔、巨人監督時代の王が似たようなことをやりました。その投手は二度と日の目を見ませんでしたね。

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●気に入らないマスコミは拒否
金本は現役時代、自分に批判的な記事を書いたマスコミからの取材を徹底して拒否したそうです。その二の舞が怖いので、阪神担当の記者は監督批判の記事をあえて書かないとか。今の阪神で一番の新聞ネタは金本の発言でしょうから、そうなるのも必然か…。言ってみれば、裸の王様ですね^^; まるでどこぞの共産主義国家みたい。

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彼は二言目には「気持ちが大事」だと言います。しかし、何より選手の気持ちを萎えさせているのは彼自身だということに全く気が付きません。こういう監督はすぐにでも代えるべきですが、三顧の礼をもって迎えた経緯がありますので、それも難しい…。当初の契約通り、3年は監督を続けるかもしれませんね。その間に金本自身が成長しなければ、阪神はそれこそ空中分解しかねません。鳥谷や藤浪が、あるいは他の主力がトレードを直訴、なんてことにもなりかねないと、僕は本気で危惧しています。今の選手は利口ですから「ベンチがアホやから野球ができひん!」とは言わないでしょうけど、腹の中では「いい加減にしろや…」と辟易しているはず。

優秀な作戦参謀を付けるという手段もありますが、果たして金本に他人の意見を受け入れるだけの度量がありますかね? 戦略を持たないから選手の力に頼るしかないのに、負けたら自分の能力のなさを棚に上げて選手のせいと批判するのでは誰もついて来てくれませんよ。阪神の悲劇は、まだ始まったばかりです。あな怖ろしや~^_^;