ハイブリッドウルトラマン
こんばんは^^
背広姿のケロニア
ケロニア、当時の子供たちには少なからぬトラウマを与えたかもしれませんね。特に洋服ダンスから突然現れる場面、、、フジ隊員も驚いたでしょうけど、観ているこっちも驚きました(^^;) 前段の後藤隊員が醸し出す不気味な雰囲気が伏線ともなり、この名場面が生まれたのでしょう。
後藤隊員
この回にはもうひとり、重要な人物が登場します。
二宮博士役の中山昭二さん。
ケロニアに発砲する二宮博士
後に「ウルトラセブン」でキリヤマ隊長を演じました。
二宮博士は後藤がケロニアの仮の姿であることを見抜き、それ故に命を狙われることになります。その演技は終始一貫して渋く落ち着きがあり、今の言葉で言うところのナイスミドル。当時、中山さんはまだ40歳に満たなかったのですが、現代の50代にも勝るくらいの重厚な語り口。昔の人は外見も中身も現代人より大人だったのか??
さて、新発見はここからです。ケロニアが巨大化し、ウルトラマン登場。一目で分かる、Cタイプです。ケロニアとの激しい格闘が始まります。僕のブログの読者は特撮ファンばかりではありませんので簡単に説明しますと、初代ウルトラマンのマスクにはAタイプ、Bタイプ、Cタイプの三通りがあり、スーツもそれぞれに異なります。ですので、マスクがCタイプであればスーツもCタイプのスーツ、と普通は考えるんですね。
ところがケロニアと闘っているウルトラマンのつま先は、尖って上に反っています。これはBタイプのものです。一瞬、動きが激しいせいでそう見えたのかとも考えましたけど、踵も明らかにBタイプの特徴を示しています。
「へえ、こんなパターンもあったんだ~」と、驚きと同時に新鮮さも感じましたね。初めてお目にかかる、Cタイプの顔にBタイプのブーツという、ウルトラマンのハイブリッド。逆に言えば、50年近くもそれに気が付かなかった自分の、何という観察眼のなさ(笑) 調べたところ、第30話と第31話の劇中でのみ、このパターンのスーツが存在するとのこと。
スーツの微妙な違いをさらに詳細に比較検討している方もおられます。もし興味がおありならこちら↓をご覧になってみてくださいませ^^
フジ隊員 受難の図