パットマンⅩの 遊星より愛をこめて

桑田のユニフォーム姿、良いね!

妖怪百物語

この映画を劇場で観たのはいくつ位のことでしょう。
確か小学校の低学年だったと記憶しています。

それ以来一度も観ておりませんので記憶は非常に曖昧です。
ですから適当なことを書くかも知れませんが、どうぞお許しを。

覚えてるお化けは、ろくろ首、からかさ、油すまし…。それくらいかな?
最も印象に残っている場面は、最後に妖怪たちが列をなして江戸の町を踊り狂いながら消えていくシーン。
なんとも不気味でした。
不気味といえば、ろくろ首の首がするすると伸びていく様子。
ろくろ首本体を映しているならまだいいのですが、行灯に照らされた影だけだったものですから、
不気味さが倍化しましたね。
まるでウルトラQの「鳥を見た」でラルゲユウスが籠の中で巨大化するシーンのよう。

そうそう、多分姉と一緒に観に行ったのですが、2回続けて観たと思います。
怖いもの観たさの心理が働いたのでしょう。

是非もう一度観てみたいですね。
大人の感性にどう訴えてくるのか確かめたい気がします。

江戸時代の夜の町は家の中も含めて決して明るくはなかったでしょう。
そこここに暗い影が忍び寄り、人々を驚かせていたに違いありません。
特に映画の舞台になった長屋などはそうだったでしょう。

柳の下の暗がりに、沼のほとりのひと気のない湿地に、橋のたもとの黒い川面に、屋根の上の暗い空に、
台所の釜の陰に、離れにある便所に、あらゆる場所に妖怪が潜んでいたことでしょう。

人々はそれを敏感に察知し、様々な妖怪を作り上げていったのだと思います。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)の跋扈する世界。それが江戸時代だったのです。

それに比べて現代は、妖怪が安住できる地はどこにもないように思われます。
街は夜通し起きています。
街灯が夜道を明るく照らし、車のヘッドライトが街を、道をひっきりなしに照らします。

家の中も同様。
明るいリビングにシステムキッチン、お洒落な寝室に子供部屋。トイレまでインテリアのようです。

妖怪にとっては非常に住みづらい世の中でしょう。
いまだに暗がりを探して彷徨うペガッサ星人のように(笑)