ペギラが来た！ ビリケン商会 ３０㎝ソフビ

朝起きて一番に「ペギラが来た！」のDVDを観ました。

ペギラが登場するまでには結構時間があるのですが、その登場シーンが静かで恐ろしげなのです。
暗い南極の上空にふたつの目玉が光りながら移動しています。動きはあくまでもスローモーです。

そしてやがて吹雪の中に翼の生えた大きな背中が消えて行きます。
確かに巨大生物がいるということを視聴者に認識させる一場面でした。

ペギラは成田亨・高山良策という、その後のウルトラマン・ウルトラセブンの怪獣美術を
担当したお二人の合作第１号でもあります。

その特徴は眠たげな目。場面によってはまぶたが半分閉じかかっているようにみえます。
本当のところはもっとはっきりと開く予定だったらしいのですが、電気関係の一種のハプニング
だったらしいという話も聞きます。それが却って幸いして、ペギラ独特の表情が出来上がりました。

それは「高山目」と呼ばれ、後の怪獣にも受け継がれて行きます。

ビリケン商会のペギラ(ソフビ)は、ペギラの持つ魅力を余すところなく伝えています。
やや斜に構えた姿勢は秀逸です。キットの中では、これはレジンですがマーメイドのペギラと
双璧をなすのではないでしょうか。

ちなみにXはマーミットから後に発売されたマーメイド版のソフビキットを持っていますが、
未だに日の目を見ないのは残念です。

ペギラは後に東京に襲来し、東京を氷河期に陥れます。二度登場するのはウルトラQでは
ガラモンとペギラだけです。

その意味でもペギラはウルトラQにとって忘れてはならない怪獣のひとつです。

付け加えておきますが、これはオークションで入手したものです。

値段も高くはなかったので実際あまり期待はしていなかったのですが、届いた現物を見て
その完成度の高さに驚かされました。塗装も丁寧です。

今でも大事なコレクションのひとつです。