2リーグ分裂後の各年代毎の順位
毎年の順位は当然気になりますけど、10年トータルの順位ってほとんど気にしませんよね? そこで、2リーグに分かれた1950年以降の各年代毎の順位を出してみました。単に勝敗を合計しても面白味がないので、ポイント制に。
リーグ1位を6ポイント、2位を5ポイント、、、6位は1ポイントで計算し、日本一になった場合は+6ポイントとします。クライマックスシリーズによりシーズン2位、3位のチームが日本一になった場合には+2ポイントとしました。例えば3位のチームが日本一になったら、4ポイント+2ポイントで6ポイントになります。
球団の浮き沈みがはっきりして面白いですよ^^
1950~1959 1960~1969 1970~1979
1位 巨人 81p 1位 巨人 96p 1位 巨人 73p
2位 中日 51p -30 2位 阪神 45p -51 2位 中日 39p -34
3位 阪神 45p -36 3位 大洋 39p -57 3位 広島 37p -36
5位 広島 19p -62 5位 広島 22p -74 5位 ヤクルト 35p -38
6位 大洋 15p -66 6位 産経 21p -75 6位 大洋 26p -47
1980~1989 1990~1999 2000~2009
1位 巨人 63p 1位 ヤクルト 60p 1位 巨人 66p
2位 広島 61p -02 2位 巨人 52p -08 2位 中日 49p -17
3位 阪神 36p -27 3位 中日 38p -22 3位 ヤクルト 43p -23
4位 中日 35p -28 4位 横浜 37p -23 4位 阪神 37p -29
5位 大洋 23p -40 5位 広島 36p -24 5位 広島 21p -45
6位 ヤクルト 22p -41 6位 阪神 19p -41 5位 横浜 21p -45
50年代の巨人は水原監督の下、8回リーグ優勝し3連覇を含め4度日本一になっていますから、当然ポイントは高くなりますね。中日と阪神はシーズンの順位はあまり差がありませんが、54年に中日が日本一になっていることで差が広がりました。大洋は54年から6年連続最下位。なお、1950年は52年に消滅した松竹ロビンスが優勝しましたので、2位の巨人を5ポイントとし、最下位の広島を0ポイントとしました。
1954年 中日初の日本一
60年代は巨人の絶頂期で、7度のリーグ優勝7度の日本一。阪神は2度リーグを制しましたが、日本シリーズでは勝てず。大洋が60年に”三原マジック”により日本一になりましたので、順位を大きく上げています。1位巨人と、1度しかAクラスになれなかった6位産経(現在のヤクルト)との差は75と、最も広がりました。
1960年日本一 大洋・三原監督
70年代前半はまだ巨人の連覇が続いており、6度のリーグ優勝4度の日本一に。ただ最下位1度を含めBクラスに2度落ちており、強さに陰りが見られます。下位の常連だったヤクルトと広島が1度ずつ日本一になりましたが、リーグ優勝1度でAクラス7度の中日が2位。それでも中日から5位ヤクルトまでの差は僅かで、混戦の様相を呈しました。大洋は最下位に逆戻り。
川上監督 電光掲示板に「祝9連覇!」の文字
80年代に入ると巨人の首位が危うくなります。2度日本一にはなりましたが、古葉監督率いる広島も2度の日本一。リーグ優勝4度の巨人が、3度の広島を僅かに上回りました。巨人の日本一は、いずれも藤田監督の初年度に達成されたものです。85年には阪神が初の日本一。A(巨人・広島)B(阪神・中日)C(大洋・ヤクルト)クラスがはっきりと分かれました。
84年日本一の広島
90年代はヤクルトの黄金期。野村監督の”ID野球”が花開き、4度のリーグ優勝3度の日本一で、最下位から一気に首位へ。それでいてポイントがあまり伸びていないのは、5度Bクラスに落ちているから。不思議なチームではありました。巨人は日本一1度で2位の座は死守。阪神は6度最下位に沈み、Aクラスは92年2位の一度だけ。5位の広島にも大きく水を開けられ、ぶっち切りの暗黒期でした。
西武を下し日本一のヤクルトナイン
2000年代は巨人が首位を奪い返します。5度のリーグ優勝、3度の日本一。リーグ優勝2度、日本一1度の中日が2位に。中日は10年紀で過去1度も最下位に落ちておらず、巨人に次いで安定しています。阪神は2度リーグ優勝していますが、日本一がないこともあり、日本一1度のヤクルトに及びませんでした。広島が横浜と並んで初の最下位。
2000年、ダイエーを下し日本一の長嶋巨人
1965年にドラフト制が敷かれてから51年。50~60年代に1位と6位との差が大きいのは頷けますが、70年代以降も期待されたほど差は縮まっていませんね。戦力は十分に均衡化されている筈なのに。FAの影響もあるかもしれませんが…。やっぱり、監督&フロントの差かな??(笑)
ちなみに2010年代はどうなっているかと言いますと、現時点では
1位 巨人 37p 2位 中日 25p 3位 阪神 24p
4位 ヤクルト 20p 5位 広島 18p 6位 DeNA 8p
1950年から2015年までのトータルポイントは次の通りです。
1位 巨人 468p 2位 中日 273p 3位 阪神 242p
4位 ヤクルト 224p 5位 広島 214p 6位 DeNA 169p
どういう訳か、スタートした50年代の順位をそのまま引き継いでるんですよね。
一貫して強く、一貫して弱い。伝統なんですかねえ。。。
パシフィック・リーグは次回に。