パットマンⅩの 遊星より愛をこめて

桑田のユニフォーム姿、良いね!

「試合巧者」という響き

今年の開幕前のセ・リーグ順位予想。ジャイアンツの評価はあまり芳しいものではありませんでした。優勝予想が一番多かったのは広島。次いで阪神。そして巨人の順。
まあ評論家は前の年の順位を元にして、誰々がFAで入ったとか抜けたとか、誰々がメジャーから男気復帰した(笑)なんて要素を適当に足して予想するだけですから、結果的に一般のファンと変わらない予想になる訳で。

野村謙二郎監督下の4年間で次第に順位を上げ、去年は13年振りにシーズンを勝ち越してCSに進出、オフにはヤンキースのローテーションピッチャーが加わった広島が優勝候補筆頭に挙げられたのは自然な流れだったかもしれません。でも思いました。監督が代わったことを、評論家たちはどれほど勘定に入れているのかなと。ある意味、選手の入れ替え以上に重要なファクターである監督交代。それを随分軽く考えているんだなと。

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1975年、前年に10連覇を僅かの差で逃した巨人は川上監督が勇退し、長嶋監督が率いることになりました。2位とはいえ、1位中日との差は勝率にして.001であり、71勝50敗の好成績。そんなチームが監督が代わったから急に弱くなるとは誰も思わず、ほどんどの評論家が優勝を予想。所謂長嶋フィーバーと、鹿児島実業高校から入団した定岡フィーバーで湧きに湧いていたことも好評価に拍車をかけたでしょう。そして、結果はまさかの最下位。選手・長嶋がいなくなったこと、名捕手森の引退、王の怪我による不調など幾つかのマイナス要因もありましたが、結局は、監督長嶋の力量不足が最大の原因でした。順位予想をするに当たって、監督交代は欠かすことのできない条件だと思うのです。

(そう考えると、ホークスの工藤監督は大したものですね。以前このブログでホークスは今年絶対優勝できないと書きましたが、見事に外れました。ホークスファンの方、御免なさい^^;)

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今年の順位予想に戻ります。数少ない巨人推しの評論家(記憶違いでなければ宮本慎也)が「巨人は勝ち方を知っている、つまり試合巧者だから…」と、その理由を語っていました。「巨人は試合巧者」。他の機会にも同じ表現を何度か耳にしましたが、これは非常な褒め言葉だなあと。単に「強い」と言われるよりも数倍嬉しいです♪ 走塁・守備・打撃、全てにおいて抜け目がない、隙がないというニュアンスでしょう。

過去に試合巧者と言わしめたチームがV9巨人以外にどれだけあるかというと…。実際に見聞きした限りでは、日本シリーズ3連覇を果たした上田阪急、古葉監督時代の広島、広岡・森監督時代の西武くらいではないでしょうか。藤田監督時代の巨人でも「試合巧者」と呼ばれていた記憶はないですから、最大級の賛辞かもしれませんね。

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そんな巨人ですが、今年は走塁ミス、守りのミス、さらにはバントのミスが多いこと。最大の褒め言葉「試合巧者」は風前の灯ですね(。 ・ω・))