パットマンⅩの 遊星より愛をこめて

桑田のユニフォーム姿、良いね!

楽天という低レベルの球団

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楽天田代富雄打撃コーチが辞任しましたね。
大洋ホエールズで1軍のレギュラーとして定着したのが1977年。この頃は毎週のように「週刊ベースボール」を読んでいたこともあってか、当時の大洋のオレンジとグリーンのユニフォームのイメージが強いです。横浜スタジアム開場と同時に紺色を基調としたスマートなユニになりましたが、田代には似合わなかったなあ(笑) 
三振も多いが大きなホームランも打つ、敵としては非常に嫌な相手でした。”大味”と言われたホエールズの象徴のような選手でしたね。またその風貌とは裏腹に、非常に繊細な人だという評判を聞いた気がします。

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横浜ベイスターズでも打撃コーチとして実績を残しました。1997年から2010年まで、14年間も在籍していたんですね。そして2012年から楽天に。

ところで大洋時代のオーナー、中部謙吉氏はワンマンとして有名でした。「週ベ」誌上でも、そのワンマン振りを批判するような記事が掲載されていたのを覚えています。ただ選手に対する愛情は人一倍だったらしいですね。

中部 謙吉
選手を家族同然に扱い、よく選手たちを自宅に招待して新鮮な魚介類を一杯振舞った。選手の悩みにも真摯に応え、スランプで28連敗中だった権藤正利に持病の胃下垂の治療のため入院を世話したり、選手の家族の訴えを聞いて、試合に出すように三原修監督を真剣に説得するなど、その面倒見の良さで尊敬を集めていた。(ウィキより抜粋)

転じて、今の楽天球団のオーナーに選手に対する尊敬と愛情が感じられますかね? ワンマンオーナーはいつの時代にもいるのでしょう。彼らにとって球団はあくまで道楽のひとつ。あれこれ口を出したくなるのも分からないではありません。企業のトップに立ち金と名誉を手にして、周りも等しく頭を下げます。自分が偉くなったと錯覚し、本業である金儲け以外の方面にも口を出す資格があると思ってしまいます。

この人と堀江貴文に(この二人だけじゃありませんけどね)共通しているのは、自分を”金儲けが上手い男”以上でも以下でもないということが把握できていない点です。もしこの人にそれが理解できていれば、プロ野球で長年飯を食って来た監督・コーチ・選手に対する尊敬の念を当然持ち、素人の自分が口を出す余地などないことがお分かりになるでしょう。「金を持っている」「商売が上手い」=「オールマイティ」じゃないんですから。

恐らくこういう人は、人間の価値を「こいつは使えるか使えないか」でしか判断できないのでしょう。要するに「会社に金をもたらす人間か、そうでないか」という判断基準です。金を稼ぐのは大切なことです。でもその前に、人としての優しさとか謙虚さとか、慎ましさとか、大切なものは幾らでもあるでしょうに。

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楽天の嶋選手、去年から他のチームに出たいようなことを言っています。田代コーチは既に退団しました。人が出て行くことはあっても、望んで入って来ることはないチームになってしまって良いんですかね? 岩隈久志田中将大は、便所虫みたいな球団から離れてメジャーに行けて本当に幸せでした。


<追記>
こんなオーナーですから、球団名を「宮城イーグルス」「仙台イーグルス」にすることなど絶対にないでしょうねえ。彼にとって球団を持つ目的は、100%会社の宣伝のため、金儲けのためなんですから。高い理想など入り込む余地はありません。日本のプロ野球界は、こんな経営者ばかりです。