パットマンⅩの 遊星より愛をこめて

桑田のユニフォーム姿、良いね!

『氷の世界』 MY BEST ALBUM

イメージ 1

中学時代の音楽シーンのバイブルでした。
家に帰って真っ先に毎日のように聴いていたものです。

このアルバムには明るい曲調の歌が多く入っていて、そこが万人にも受け入れられたのでしょう。
当時で80万枚売れたといいますから大ヒットですよね。
レコードも今でも大事に持っています。

陽水というと暗い曲が多いイメージがあるかもしれませんが(特に若い頃は)、決してそんなことはなくて
『氷の世界』の「はじまり」「チエちゃん」「待ちぼうけ」「桜三月散歩道」「Fun」「おやすみ」などのように、
明るい曲も沢山作っています。
もちろん星勝の編曲のおかげもあったのでしょう。

この頃の陽水のアルバムには一連の流れがあって、『断絶』『センチメンタル』と続いた集大成が
『氷の世界』で一気にピークを迎えたように感じます。
その分『二色の独楽』で若干下がっていますね。

そして次のアルバム『招待状のないショー』では明らかに陽水らしくない中途半端な曲が多く、試行錯誤
の跡が見られます。

このアルバムを聴いたときには「陽水、どうしちゃったのかな?」と本気で心配したものですが、次作
『White』で見事に復活してくれました。

歌い方にも変遷が見られます。
発声方法というのでしょうか、センチメンタルな声で歌い上げていた彼が「なぜか上海」に代表される
ように腹から声を出す歌い方に変わりました。

コンサートでも例えば「氷の世界」の編曲を大幅に変えて、しかも歌い方も極端に変えたものですから、
同じ人が歌っているようには思えないほどの落差を感じました。
「陽水、変わったね。」と、当時は寂しく思ったものです。

でも後年の「少年時代」で証明(?)されたように、陽水は決して変わってはいませんでした。
今なお活躍してくれていることを本当に嬉しく思います。

MY BEST ALBUMはその時々によって変わります。
あるときはドリカムだったり、あるときはサザンだったり、ZARD、マッキー、今井美樹、はたまた
CHICAGOだったり。

『氷の世界』はその中で、終始一貫してMY BEST ALBUMであり続けています。