パットマンⅩの 遊星より愛をこめて

桑田のユニフォーム姿、良いね!

そろそろ内野に芝を敷こう。。

いまやアメリカのメジャーリーグが自宅で簡単に観られる時代になりました。
それと共に日本の野球にも様々な変化が生まれています。

最近特に目に付くのが、人口芝の内野と外野の境目の部分の色を茶色く変えて、アメリカの球場のように
見せているスタジアムが増えたことです。

メジャーのスタジアムで何が素晴らしいかと聞かれれば、

私は真っ先に天然芝の美しさだと答えます。

それも単に芝を敷くのではなく、格子の縞模様で一面に彩ったキメの細かい作業。
本当にアメリカ人は美意識が優れているなと、メジャーの球場を見る度に思います。

それに比べて、と言っては何ですが、日本の球場はどうでしょう?
王、長嶋の時代に比べれば遥かに綺麗に、また広くなりました。

ドーム球場も沢山出来て、便利なことこの上ありません。
しかし、メジャーの球場にはまだまだ及びません。
それが先程言った芝の美しさです。

そもそも昭和40年代から50年代にかけて(つい話が古くなります。ごめんなさい。)日本の多くの球場
では内野に芝が敷かれていませんでした。

敷かれていたのは後楽園球場と東京スタジアムくらいのもの。
その他の川崎球場中日球場、広島球場、甲子園球場西宮球場大阪球場藤井寺球場
西京極球場平和台球場など、ほとんどの球場がそうでした。

なぜそうなってしまったんでしょう?
一説に依れば、内野に芝が敷いてあると守り難いという野手の意見があったとか。
とんでもない話ですね。

結局日本はメジャーの球場の良いところを全く真似しなかったんです。

まず球場を観客にとって居心地の良い空間にする。ボールパークにする。

そのためには何よりも広く綺麗にする必要がある。
メジャー関係者はそのことにとっくに気付いていたんです。

それなのに日本の球場といえば、メジャーに比べれば遥かにみすぼらしく、花がない。おまけに狭い。
その上内野に芝も敷かないとくれば、日本人の美意識はどこに行ったと言いたくなります。

まあ、それは昔の話で、現在は大分改善されました。
日本の野球関係者もメジャーの球場の美しさにはとうに気付いているでしょう。
ですから、広島の新スタジアムは天然芝になっている、もちろん内野にも芝を敷いている訳です。
とても良いことですね。皆が真似て欲しい。

さあ、ここで問題です。日本のプロ野球の本拠地のうち、いまだに内野に芝を敷いていないのは
どこでしょう?
答えは高校野球のメッカ、タイガースの本拠地甲子園球場です。

どうして芝を敷かないのか、理由は分かりませんが、あのグラウンドを見て違和感を感じるのは
私だけでしょうか。

どう見てもカッコ悪いんです。甲子園は今色々な改修工事を行っているそうですが、それよりも

真っ先に内野に芝を敷くべきではないでしょうか。

外野の芝は綺麗に手入れしてあるのですから、内野にも芝を敷けばグラウンドは見違えると思います。
それが今回の私の提言です。

ついでに、メジャーではただの練習場にも内野に芝を敷きます。なぜならそれがベースボールの
グラウンドだからです。不文律のようなものです。

だから、日本の野球関係者の皆さん、1軍、2軍に関係なく、練習場にも内野に芝を敷きましょう。
繰り返しになりますが、それがベースボールのグラウンドなんです。

昔、元ヤンキースのロイ・ホワイトが巨人に入団したとき、内野に芝も敷いてないところで本当に
プロが練習するのかと驚いたといいます。

そういう驚きを、日本に来るアメリカの選手に味あわせるのはそろそろ止めにしませんか?