ネコがネコを呼ぶ?
あれはXが予備校に行かずに自宅で浪人生活を送っていた頃の話です。
ある日家の庭で1匹の茶と白ブチのネコが「ニャーニャー」1日中鳴いていました。
勉強しながら何となく気になっていたのですが、特に何もせず様子を見ていたところ、
姉が飼いたいという気になって餌をあげ始めたようです。
しばらくしてXがそっと近付こうとすると、そのネコはまだ警戒していました。
でもその警戒が解けるのに長い時間は掛かりませんでした。
ネコは最初外で飼っていましたが、夜になると人恋しくなるのでしょう、いくら外に出しても
家の軒を伝わって2階のXの部屋の窓のところに来て「ニャーン」と鳴くのです。
いかにも「開けてよー」というかのように。
仕方がないのでそのまま部屋にいさせることにしました。それから以後は決して外で寝ることは
ありませんでした。
姉はそのネコを「ニャンコ」と名付けました(そのまんまですね^^)
ニャンコはすぐ家族の一員になりました。元々動物好きのXももちろん歓迎していました。
しばらくそんな生活が続いた頃、家の軒を伝わって歩くネコの音がします。
当時我が家は古い木造建築で、ネコが家から出たり入ったりすると音ですぐ分かったのです。
「ああ、ニャンコが来たな」と思って窓を開けると、全く違うネコの顔が覗くじゃありませんか。
白と黒の模様です。ネコは怖がる素振りを全く見せずに、「ニャーニャー」鳴きながら
部屋の中まで入って来ました。
その時Xはどうしたのか良く覚えていませんが、何度か目には結局餌をあげてしまったので
そのネコもX家のネコになってしまったのです。名前は「おチビちゃん」でした。
受験勉強をしながらの味気ない生活の中、Xは生活に潤いを与えてくれるネコたちを可愛がりました。
「おチビちゃん」は頭を撫ぜられるのが大好きで、気持良さそうに目を細めて自分からこっちの手に
頭を押し付けてくるようなネコちゃんでした。
こうして我が家はしばらくニャンコとおチビちゃんの生活の場になりました。
そうこうしているうちに寒くなり、屋根に雪が積もる季節になりました。
ある日のこと、雪が積もった1階の屋根に1匹の茶色い縞のネコが寒そうにうずくまっています。
気になって2階から様子を窺うと、こっちの顔を見て何か訴えかけるように「ニャーン」と
長く鳴きます。やっぱり逃げる素振りは全くありません。
「これはきっと寒いんだろう」と思い、2階の窓の外にダンボールを置き、その中にタオルを
敷いて待っていると、ネコはすぐに入って来ました。まるで意思の疎通でもあるかのようです。
この子はのちに「ノラちゃん」と名付けられました。
不思議に思うのは、3匹が3匹とも、自分から我が家に近付いて来たように見えることです。
ネコは直感のようなものでネコ好きの家が分かるのでしょうか。
それとも普段から別のネコが出入りしてるのを見て、「ああ、ここなら大丈夫だ」なんて風に
思うんでしょうか。1度じっくり聞いてみたいものです。
ノラちゃんは春に子供を生みました。元気な五つ子です♪ その後のお話はまた別の機会に。
ある日家の庭で1匹の茶と白ブチのネコが「ニャーニャー」1日中鳴いていました。
勉強しながら何となく気になっていたのですが、特に何もせず様子を見ていたところ、
姉が飼いたいという気になって餌をあげ始めたようです。
しばらくしてXがそっと近付こうとすると、そのネコはまだ警戒していました。
でもその警戒が解けるのに長い時間は掛かりませんでした。
ネコは最初外で飼っていましたが、夜になると人恋しくなるのでしょう、いくら外に出しても
家の軒を伝わって2階のXの部屋の窓のところに来て「ニャーン」と鳴くのです。
いかにも「開けてよー」というかのように。
仕方がないのでそのまま部屋にいさせることにしました。それから以後は決して外で寝ることは
ありませんでした。
姉はそのネコを「ニャンコ」と名付けました(そのまんまですね^^)
ニャンコはすぐ家族の一員になりました。元々動物好きのXももちろん歓迎していました。
しばらくそんな生活が続いた頃、家の軒を伝わって歩くネコの音がします。
当時我が家は古い木造建築で、ネコが家から出たり入ったりすると音ですぐ分かったのです。
「ああ、ニャンコが来たな」と思って窓を開けると、全く違うネコの顔が覗くじゃありませんか。
白と黒の模様です。ネコは怖がる素振りを全く見せずに、「ニャーニャー」鳴きながら
部屋の中まで入って来ました。
その時Xはどうしたのか良く覚えていませんが、何度か目には結局餌をあげてしまったので
そのネコもX家のネコになってしまったのです。名前は「おチビちゃん」でした。
受験勉強をしながらの味気ない生活の中、Xは生活に潤いを与えてくれるネコたちを可愛がりました。
「おチビちゃん」は頭を撫ぜられるのが大好きで、気持良さそうに目を細めて自分からこっちの手に
頭を押し付けてくるようなネコちゃんでした。
こうして我が家はしばらくニャンコとおチビちゃんの生活の場になりました。
そうこうしているうちに寒くなり、屋根に雪が積もる季節になりました。
ある日のこと、雪が積もった1階の屋根に1匹の茶色い縞のネコが寒そうにうずくまっています。
気になって2階から様子を窺うと、こっちの顔を見て何か訴えかけるように「ニャーン」と
長く鳴きます。やっぱり逃げる素振りは全くありません。
「これはきっと寒いんだろう」と思い、2階の窓の外にダンボールを置き、その中にタオルを
敷いて待っていると、ネコはすぐに入って来ました。まるで意思の疎通でもあるかのようです。
この子はのちに「ノラちゃん」と名付けられました。
不思議に思うのは、3匹が3匹とも、自分から我が家に近付いて来たように見えることです。
ネコは直感のようなものでネコ好きの家が分かるのでしょうか。
それとも普段から別のネコが出入りしてるのを見て、「ああ、ここなら大丈夫だ」なんて風に
思うんでしょうか。1度じっくり聞いてみたいものです。
ノラちゃんは春に子供を生みました。元気な五つ子です♪ その後のお話はまた別の機会に。