小笠原道大の通算打率
とにかく打てません。東京なら山田・畠山、埼玉なら中村・森、福岡なら柳田のような、ワクワクできる選手がひとりも見当たらない。巨人の打者の振りの鈍さは12球団でも断トツです。一体、原因は何なのか。単なる悪者捜しではなく、佳境を迎えるペナントレースのためにも、何らかの策を講じなければマズイでしょう。
もし今年、運良く日本シリーズに出られたとしても(それすら、すでに半ば諦めてますが)、パ・リーグの優勝チームに打撃面で歯が立たないのは目に見えています。日本一になる可能性が極めて低いという厳然たる事実。交流戦の戦いぶりは、そのことを明確に示してくれました。
そんな巨人でも、2007年から09年まではリーグ3連覇したんですよねえ。打線の中心には”ガッツ”こと小笠原道大が。
OB・現役を問わず、選手の通算成績を眺めることが最近のマイブームのひとつなんですが、小笠原の打率を見て驚きました。6月14日現在で.3109なんです(6811打数2118安打)。これは4000打数以上では歴代8位。9位の落合博満(.3108)とほぼ並んでいます。
10月で42歳になる小笠原。あと何年現役を続けるか分かりませんが、代打での出場が多い状況から、そう極端に通算打率を下げることはないでしょう。
歴代打率40傑(4000打数以上)
以下、
10位 レオン .308
11位 中西太 .307
12位 長嶋茂雄 .305
13位 篠塚和典 .3043
14位 松井秀喜(これも意外だな~^^;) .3040
と続きますので、最終的にベストテンに残る可能性も大です。
巨人在籍時の2011年に2000本安打を達成していますが、通算1736試合での2000本安打達成は川上哲治、長嶋茂雄、張本勲に次ぐ歴代4番目の早さだったそうです。疑いようのない大打者だったんですねえ。
この構え、好きだったなあ♪
さらには、2006、07年と両リーグをまたいでの2年連続のMVPは史上初の快挙。まさにレジェンドと呼ぶに相応しい打者なのです。
ちなみに通算本塁打は378本。これは歴代23位。でも、高校時代には1本のホームランも打っていません。そんなバッターが社会人を経て、プロ入団3年目には25ホーマーを記録したんですから分からないものです。今年も中日で、代打としてこの上ない活躍。この通算成績を見れば、それも納得ですね。
引退したら巨人の打撃コーチになって、あの豪快なスイングを才能ある若手に伝授して欲しいなあ♪ 今年の各打者の弱々しいバッティングには、ホトホトうんざりしていますので。