「THE MANZAI 2014」に思うこと
僕の中ではまだ記憶に新しい(^^;;昭和56年頃の漫才ブーム。
漫才師がまるでアイドルのような人気を博していた。
ちなみに当時の最先端を行っていたお笑いコンビは、ツービート、B&B、ザ・ぼんち、横山やすし・西川きよし、紳助・竜介、太平サブロー・シロー、オール阪神・巨人、西川のりお・上方よしお、おぼん・こぼん等々。
その突出した人気は今の漫才コンビの比ではなかったけれど、お笑い全体のレベルは今の方が格段に上だなあ。
当時のコンビに特徴的だったのは、ツービートに代表されるように、片方が一方的に喋って、もう片方は相槌のみ、というパターン。
だから「うなずきトリオ」なんてのが結成されたり^^
二人のうちの一方にだけスポットライトが当たるのは漫才という形をとっている以上仕方がないのかもしれないけど、ツービートやB&B、紳助・竜介あたりはそれが極端だった。
現在活躍しているオードリー、バナナマンなども、漫才だけを見た限りでは春日や日村にだけ脚光が当たって、若林や統楽はあくまで引き立て役に過ぎないのだろう。
ところが今のお笑い界には、昭和56年当時にはなかった「トークによる復権の場」が用意されている。本職である筈の漫才以上にトーク番組の人気が出てしまって、そこで面白いことを言えば、たとえ漫才では「じゃない方」であっても、十分にその魅力や才能を発揮することが出来るのだ。
もちろん、ビートきよしや島田洋八、上方よしおたちの若い頃にトーク番組があったとして、それに出演することによって彼らがその喋りの才能を開花させることが出来たかどうかは非常に疑問です(笑) その意味では、現在のお笑い芸人さんの潜在的なポテンシャルは、昔に比べ確実にアップしている。
そんなことを思いながら、「THE MANZAI 2014」を観ました^^
人気と実力、さらには豊富な経歴を兼ね備えた博多華丸・大吉が優勝したのは当然で、むしろ彼らの出場は他の若手(?)コンビたちにとっては気の毒ですらありました。では、若手たちの肝心な実力は・・・?
クスリとも笑えません。会場の女の子や審査員が笑っているのが不思議で仕方がない。あまりの詰まらなさに怒りすら覚えます(`・ω・´) これじゃあ売れない筈だ。
そして4組目、磁石。初めて笑えました。調べてみると、すでに実力は認められているコンビみたい。じゃあ、何故売れないのか? 「所属事務所が吉本じゃないから」というネットの声が。なるほど、そんなこともあるのかァ・・・(勿論それだけじゃないでしょうけど)。
磁石
勝ち残ったのは、エレファントジョン。不思議だなあ。
Bグループはトレンディエンジェル、馬鹿よ貴方は、囲碁将棋、学天即。
笑えたのは馬鹿よ貴方はだけ。こういう明るくないコンビ、僕は好きです^^
馬鹿よ貴方は
勝ち残ったのはトレンディエンジェル。審査員の受けが良いみたい。
続いてCグループ。和牛、博多華丸・大吉、ダイアン、三拍子。
博多華丸・大吉以外には三拍子が少し面白かったかな。
この番組を観ての収穫は、磁石と馬鹿よ貴方は。
磁石に関してはプチファンのようになりました。応援したいと思います♪
最後に磁石の漫才を観てもらってこの記事を〆るつもりだったのですけど、あれこれ探しているうちに千鳥の漫才が目に留まり・・・ 急遽ピンチヒッターとしてご登場願うことにしました。千鳥、つい最近その存在を知ったのですが、面白い漫才が出来るんですね^^ 文句なしの実力派です。